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オベルネと聖オディール Obernai et St Odile

オベルネ

13~16世紀、中世時代・ルネッサンス期の見事な建築物を保存した街並みの残る町オベルネ。
アルザス地方の守護聖徒、聖オディールの生誕地であり、町の隣にサン・オディール修道院を山頂に持つ山を抱えます。

写真は、サン・オディール山からフォレ・ノワール(Forêt-Noire黒い森)を見渡した景色。標高765m。

鐘楼

オベルネの鐘楼
町の中心部にそびえ立つ鐘塔。高さ60mに及ぶ1285年建築(1873年に1度取り壊される)ゴシック様式の聖母マリアの鐘楼・見張り塔を備えます。1848年建築ネオ・ルネサンス様式の市役所が隣り合います。アーチ式の入り口を備える建物は、昔、ブルジョア裁判所の本部(1370年)でした。外部の装飾は1992-1993年のものです。

聖オディールの噴水

聖オディールの噴水と広場(Fontaine Sainte-Odile)
町の中心部に広がる広場は、かつて宿坊や同業組合、公共建造物が集まる場所でした。1301年から始まったといわれる毎週木曜日の市場は、現在でも開かれています。さまざまな職業の同業組合の大紋章が町を飾ります。
端にある噴水は、聖オディールを模した1904年建築のものです。

サン・ピエール・ポール教会

サン・ピエール&ポール教会(Eglise St Pierre&Paul)
12世紀の地下納骨堂を備えたロマネスク教会跡に建てられていた、15世紀建築のゴシック教会も取り壊され、1872年、現在のカトリック教会が建設されました。内装は見事なネオ・ゴシック様式で、ジョゼフ・メークランのオルガンを所有します。
正面には、当時プロイセン王にアルザス併合抗議の手紙をあてたアンジェの司祭フレペルの像があります。

城壁

城壁
旧市街を囲む城壁は長さ1400mにも及び、20を数える塔、4つの入り口を備えていました。土手は、恰好の散歩コースです。

シナゴーグ

シナゴーグ(Synagogue)
1876年、ユダヤ人共同体の強い希望により、ネオ・ロマネスク様式で建築されました。205人の信者を抱えます。

6つの桶の井戸

6つの桶の井戸(Puits à six seaux)
1579年に、ストラスブールの職人によって、ルネサンス様式で作られました。美しい彫刻を施した八角形の天蓋をコリント式の3つの円柱が支えます。

サン・オディール修道院

サン・オディール山・修道院(Abbaye Sainte-Odile)
アルザスの公爵エティションの娘オディールは、生まれつき盲目で、幼いうちに父に捨てられました。ブルゴーニュの修道院に隠れながら過ごしたものの、洗礼の日、視力を取り戻します。父が設定した見合い結婚を逃れ、フォレ・ノワール(黒い森)に逃げ込んだオディールは奇跡的に助かります。その後、父の建てたホーヘンブール修道院の初代女子大修道院長となりました。

異教徒の壁

異教徒の壁(Mur païen)
修道院を囲む壁は長さ11kmにも及ぶとされています。巨石式の約30万のブロックからなり、幅は1.60m~1.80m、高さは3mほどになります。起源は謎に包まれたままで、多くの伝説が語られています。ケルト時代、ケルト教の信仰地でした。聖レオン9世が「異教徒」と形容したことから、現在の名前がつきました。

涙の礼拝堂

涙の礼拝堂(Chapelle des larmes)
修道院の墓地の上に作られました。聖オディールが父の死を悼んでこぼした涙でできた窪みが見られます。

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