幼稚園の1日
大体のスケジュール
登園 8時~9時(園によって異なります)
午前の授業 9時~11時半(休憩時間/おやつの時間あり)
お昼休み 11時半~14時
午後の授業 14時から16時
お迎え 16時~16時半(園によって異なります)
※
開園時間と降園時間は、各幼稚園によって異なります。
保護者のお迎えは、必ず教室のドアの前までです。
お昼は、給食を取る人は給食室へ、自宅へ帰る人は保護者が迎えにいくことになります。
年少の授業は午前中だけで、午後はお昼寝時間のために午前中だけ通うこともできます。
また働く親のため、たいていの幼稚園には降園後の学童保育も設けられており、その申込も入園時に必要です。
フランスの幼稚園は、水曜日は休園です。
おやつの時間
フランス語では「goûter/グーテ」と言われるおやつの時間です。
これもまた各クラスによる決まりがあります。
大概は、上記の①から③までの方法です。
- 各自が好きなものを用意してもっていく。
- 曜日ごとにおやつの種類が決められていて、その日のおやつのテーマにあうものを各自用意してもっていく。
(例)月曜日:乳製品、火曜日:フルーツ、木曜日:甘くないもの、金曜日:フルーツか野菜 - 一人の親が、毎日交代で全員分のおやつを用意する。
上記のように曜日ごとのテーマが決まっています。
あらかじめ教室ごとに置かれたおやつのスケジュール帳に、自分が持って行きたい日をテーマに沿って選んで名前を記入します。だいたい、年に2、3回くらい当番が回ってきます。
担任との関わり
何か話したいことや相談したいことがあれば、送迎の時間に話をすることができます。
フランスにも連絡帳がありますが、これは行事連絡が主で、個人的な問題を記入したりということはありません。
健康診断
幼稚園では毎年、眼科検診、歯科検診が行われます。
診断内容によって、各自がかかりつけの医者にかかることになります。
年長の終わりになると、小学校入学前健康診断を受けることになります。
幼稚園での習い事
多くの幼稚園では、外部からの講師による習い事を行っています。
これは幼稚園が場所を提供しているだけで、幼稚園が運営しているわけではありません。
主に、柔道や音楽教室などがあります。(費用はそれぞれ異なります)
バカンス
フランスはヴァカンス大国ということもあり、学校の休暇はとても多いです。
もちろん、働く親にとって、預け先を手配、確保したりと大変です。
だいたい、2ヶ月に一度、2週間程度のヴァカンスがあり、夏に2ヶ月の長いヴァカンスです。
下記に年間のヴァカンスを記載します。
- - 万聖節の休暇(10月下旬から11月上旬)
- - クリスマス休暇(12月中旬から1月上旬)
- - 冬休み(2月下旬から3月上旬)
- - 春休み(4月下旬から5月上旬)
- - 夏休み(7月上旬から9月上旬)
フランスの幼稚園の特色
- - 制服・持ち物
日本の多くの幼稚園にあるように、制服はありません。
持ち物はリュックサックと、おやつ袋、水筒です。
- - 行事・イベント
日本の幼稚園との大きな違いは、園全体での行事がとても少ないことです。入園式もなけば卒園式もありません。(園全体の行事といえば、サンニコラ、クリスマス、カーニバル、くらい。)
その代わり、クラス単位での行事は様々で、担任によって活動内容もまた異なります。例えば、山や公園への遠足、水泳の授業のために市営のプールへ、美術館訪問、老人ホーム訪問、映画鑑賞、観劇、ダンス講師を招いての授業、などです。
課外活動の際は、付き添いとして数人の保護者の参加が求められます。
学年末の行事で、バスに乗っていく遠足があります。
ドイツへ行くことが多いので、パスポートまたは入国許可証の取得が必要です。 - - ストライキ
フランスの風物詩でもあるストライキですが、幼稚園も例に漏れず、割と頻繁におきます。その場合、必ず事前に連絡があります。
ストライキに参加しない教諭のクラスは、通常通りの授業となります。
教諭が病気などで欠勤の日は、別のクラスに適当に振り分けられます。
担任によっては、親が仕事をしていない家庭に対して休園を申し込むことがありますが、これは強制ではないので、子どもを通常通りに登園させることは可能です。 - - 補習授業
フランスの幼稚園では、言葉の遅い子どもや内向的な性格の子どもに対して、通常の授業の後に、週1回から2回ほど補習授業が行われます。これは、担任の判断によります。