フランスの社会保険・社会扶助のしくみを教えて!(2023年更新)
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社会保障制度に関するリンクです。
フランスの社会保障制度
フランスの社会保障制度は、大きく分けて社会扶助制度(aide sociale)と社会保険制度(assurance sociale)とに分かれ、「社会的連帯」「世代間連帯」を理念に、全ての国民への社会保障を実現しています。
- 社会扶助制度(aide sociale)
税方式。医療扶助、住宅扶助、高齢者扶助、家族扶助等 - 社会保険制度(assurance sociale)
加入者の保険料によって賄われる社会保険方式。医療保険、老齢保険及び家族手当て等。加入者の職業形態により、商工業被用者、公務員、自由・自営業者、農協と、制度が分かれています。
疾病(医療)保険(assurance maladie)
保険給付は償還払いが基本です。
償還率は、医療行為によって異なります。(外来の場合、医師の診察料の70%が基本)
県の運営機関は、医療保険一次金庫(Caisse primaire de l'assurance
maladie、CPAM)。被用者の医療保険、母子保険、廃疾保険、死亡保険のほか、別枠で労働災害、職業病保険を
カバーします。多くの場合、自己負担分は共済組合や相互扶助組合等によりカバーされており、これらによってカバーされない部分が最終的な自己負担になります。
老齢保険(年金)(assurance vieillesse)
2023年年金改革により、受給開始年齢/定年は64歳から。満額受給年齢は、67歳からとなります。
フランスの年金は、43年加入すれば満額の年金が受給でき、最も高い25年間の賃金の平均額の50%となっています。
(実際には、これに補足的年金が加わります。)
詳しくは、年金のページ(こちらをクリック)でご確認ください。
家族手当(Allocations familiales)(2023年現在)
フランスの家族手当は充実しており、
県家族手当金庫(Caisses d'allocations familiales、CAF)が様々な手当ての給付を行っています。
それぞれ手続きが異なるので、CAFホームページでご確認ください。
被雇用者はもちろんのこと、主婦や主夫の方でも受取資格があるものがあります。
- - 誕生(養子)手当(Une prime a la naissance ou a l'adoption) :全ての世帯。(出産)1019.40ユーロ。(養子)2038.80ユーロ。
- - 乳幼児手当(Allocation de base) : 3歳までの乳幼児のいる全ての世帯。184.80ユーロ。
- - 保育方法自由選択補足手当(Complement de libre choix du mode de garde) : 最長6歳まで。自宅で保育アシスタント等を雇う場合。金額は収入による。
- - 就業自由選択補足手当(Complement de libre choix d'activite) : 2年間以上就業した者が、3歳以下の子を養育するために、退職又は就業時間短縮をする場合。
- - 家族手当(Allocations familiales) : 2人以上の子を扶養する全ての世帯。
- - 補足家族手当(Complement familial) : 3歳以上の3人以上の子を扶養する世帯。所得制限あり。
- - 新学期手当(Allocation de rentree scolaire) : 6歳から18歳までの子を扶養する世帯。所得制限あり。
- - 親付き添い日当(Allocation journaliere de presence parentale):大病にかかった子、事故にあった子、障害児の親が、付き添いをするために仕事を中断する場合。62.40ユーロ/1日、31.20ユーロ/半日
- - 家族支援手当(Allocation de soutien familial) : 片親のみの場合。もう一方の親からの養育費が187.24ユーロ未満の場合。
- - 住宅手当(Aide de logement) : 不動産の借家人、購入者。CAFへ要相談。
- - 積極的連帯収入(Revenue de solidarité active) : 一切収入がない者。収入が少ない者。
- - 成人障害者手当(Allocation aux adultes handicapés) : 障害率が80%以上の20歳以上の者。最高971.30ユーロ。様々な条件あり。