クリスマスツリーの起源について
クリスマスツリーの最も古い記述は、アルザスにあり
クリスマスツリーに関する最も古い記述は、1521年12月21日のもので、アルザスのセレスタにおいて、「クリスマスツリー用に使われる木(森)を見張っていた警備員に4シリングを支払った」というもの。
冬の祝祭のシンボル、常緑樹のクリスマスツリー。
紀元前から、生命、生存、不死の象徴として、常緑樹の絵が描かれていたことは、スカンジナビアで発見された岩絵などから、わかる。
昔、いつまでも青々としている木は、神聖で、永遠の象徴とされていた。
樹木崇拝の文化は、ヨーロッパの異教徒の間に広く見られ、今のようなもみの木になる以前、天井に、木の枝をぶら下げる文化があったらしい。
後に、キリスト教徒によって生命力を表す針葉樹の木を天井からぶら下げるようになった。
さらにその後に、木を鉢に入れ飾るようになった。
16世紀、オーナメントとしては、主に、(アダムとイブの原罪を表す)りんごと聖別前のホスチア(聖別用に用いられる円形の薄い「聖体」となるパン)が飾られていたらしい。
18世紀、この飾りの宗教的意味合いは薄れ、アルザスにおいて、砂糖菓子や、クッキー、パン・デピスなどが飾られるようになった。
19世紀、クリスマスツリーの足元にクレッシュ(キリスト生誕群像)の小さい像が置かれるようになる。
19世紀、クリスマスツリーの文化は、イギリス、フランスで広まり、20世紀ヨーロッパ中に広まる。