フランスで年金をもらうには?どのくらいもらえるの?(2023年更新)
便利なリンク Liens utiles
社会保障制度に関するリンクです。
2023年年金改革から
2023年年金改革により、受給開始年齢/定年は64歳から。満額受給年齢は、67歳からとなります。
フランスの年金は、43年加入すれば満額の年金が受給でき,最も高い25年間の賃金平均の50%となっています。
(実際には、これに補足的年金が加わります。)
加入者の職業形態により、商工業被用者、公務員、自由・自営業者、農協と、制度が分かれていますが、
ここでは、加入者数の多い、民間のサラリーマンを対象とする一般制度について、取り上げます。
駐在員の方は、上記のリンクをご参考にご覧ください。
年金加入期間や保険料の確認
フランスの年金制度運営機関は、非常に多く、入り組んでいます。
会社員だったことがある、公務員だったことがある、自営業だったことがある…。
過去の年金加入期間や保険料納付額が、全て確認できるサイトができました。
ご自身のFranceConnectの口座(impots.gouv.frやAssurance Maladieなど)から接続できます。
ぜひご確認ください。
拠出金
- 一般社会拠出金(contribution sociale généralisée、CSG):
課税参照所得(revenu fiscalde référence、RFR)の3.8%、又は6.6%、又は8.3% - 社会保障負債返済拠出金(contribution pour le remboursement de la dette sociale、CRDS):
課税参照所得の0.5% - 介護手当負担金(contribution de solidarité pour l’autonomie、Casa):
課税参照所得の0.3%
- 所得によって
- 1、2、3を免除される者
- 1(3.8%)+2を支払う者
- 1(6.6%)+2+3を支払う者
- 1(8.3%)+2+3を支払う者がいる。
年金額算定式
基準賃金年額×給付率
基準賃金年額=過去の拠出期間中で賃金の高い25年間の平均賃金
給付率=37.5~50%
年金支給の最低保証額は、法定最低賃金(SMIC)の85%、月額税込み約1,200ユーロ。
老齢保険の制度体系
一般制度等の老齢年金に上乗せされるものとして補足制度があります。
主なものとしては、幹部職員と非幹部職員を対象としたARRCOと、更にその上乗せとして幹部職員のみ
を対象としたAGIRC があります。
被用者 | 管理職 | ||
基礎年金(強制加入) retraite de base |
社会保障一般制度 | 社会保障一般制度 | |
補足年金(強制加入) retraite complémentaire |
ARRCO | ARRCO | AGIRC |
付加年金(任意加入) retraite supplémentaire |
共済、保険、個人貯蓄 |
運営機関
- - 全国老齢保険金庫(Caisse Nationale d'Assurance Vieillesse、CNAV)
- - 補足年金制度協会(Association des régimes de retraite complémentire、ARRCO)
- - 管理職補足年金総合協会(Association générale des institutions de retraite des cadres、AGIRC)