近代オリンピックの父は、アルザス人と結婚していた。
イタリアに祖先を持つフランス人
1863年1月1日、パリで生まれたピエール・ド・クーベルタン。彼は、フランスの歴史家であり、教育学者でした。
宗教的な祭りの一環として開催されていた古代オリンピックを復活させる形で、近代オリンピックを創設しました。
第1回大会は、1896年にアテネで開催。その後、戦争をはさみながらも開催を続け、1924年には、第8回大会パリオリンピックが開かれました。
パリオリンピックで活躍した選手と言えば、ユダヤ系イギリス人のハロルド・エイブラハムスと、プロテスタント宣教師となったイギリス人エリック・リデル。彼等の活躍を描いた『炎のランナー』は、オリンピック前にぜひ見たい映画です!
1924年には、フランスのシャモニーで第1回冬季オリンピックも開催されました。
アルザス人マリー・ロタンと結婚
ピエール・ド・クーベルタンは、32歳で、敬虔なプロテスタント教徒であったアルザス人マリー・ロタンと結婚しました。
彼女の一族が所有するアルザスのマンステールの城を、20年以上にわたって、何度も訪れたクーベルタン。オリンピックの構想は、フランスアルザスの地で練られたのかもしれません。(彼の結婚はオリンピック創設後だったようですが…)
当ページの写真2枚は、彼の所有したルッテンバッハ=プレ=マンステールの城の跡。
小川のせせらぎが聞こえる山の麓にあり、現在はキャンプ地となっています。この地に来たら、人類の平和の実現を夢見ずにはいられなくなるでしょう。